2016年9月10日土曜日

【番外編】平和と未来遺産広島スタディツアー参加


徳島ユネスコ協会が主催する広島スタディツアーに南京大学からの中国人交換留学生2名が参加しました。原爆養護ホームにて被爆者との交流、平成座による人形浄瑠璃上演の視聴、そして平和記念資料館及び原爆ドームの見学をしました。見学旅行を通して平和の実現のために必要なものとは何かを互いに確認できました。



<参加留学生のコメント>

ユネスコ広島体験ツアー参加して
平和の誓い」
南京大学交換留学生 司夢潔
 
    818日、徳島ユネスコ協会主催のツアーに参加して、徳島から約5時間バス乗って、広島原爆養護ホーム舟入むつみ園訪問しました。養護ホームとユネスコ協会双方のおかげで、被爆体験者のお話を聞くこともできました。被爆者の話では、「黒色の雲、黒色の雨、血まみれの人或いは屍体、黒と赤だけが絡み合っている世界になってしまった。核兵器のせいで、多くの知り合い、親戚、友達…が亡くなり、今生きられていることそのものはありがたい」と言われました。被爆者の話を聞いて、無意識に涙が出てしまいました。戦争の残酷さは経験していなかった人にとってはあくまでも文字だけの話で、体験した人にとっては一生忘れられない、いいえ、忘れようにも忘れられない記憶になります。
戦争は人間の生活だけでなく、人間自身をも滅ぼすものだと思います。舟入むつみ園の後、広島平和記念公園にも行きました。そこで、戦争の跡として残されている原爆ドーム、平和の印を象徴する平和の鐘、また原爆死没者追悼平和祈念館等も見ました。今ある目の前ものを見ることよりも、見ることを通して平和の大切さを知ること、また意識することこそが、最も重要なことだと思います。人間が起こしてきた戦争の歴史を正視し、戦争の再発を防止すること、また平和への思いをきちんと持つこと等、これらはすべて平和の世界を維持するために非常に大切なことだと信じています。
   広島は原爆の町として知られていますが、町中の風景を見て、広島は想像以上に発展していて、生き生きとしている町だと見えました。それは平和を愛する人たち、皆一生懸命努力している結果なのです。平和は決して簡単なスローガンではなく、人間同士が共に生活する、生活できる世界を維持する最低限の条件です。平和を守ることは無論大切ですが、平和の信念を世代に継承すること、特に戦争を経験していなかった人にとって、非常に大事なことです。

みんなで平和を守る心を持ちながら、実際の行動も起こしていきましょう!


日時:平成28818日(木)
主催:徳島ユネスコ協会

場所:広島市

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